夏
おー。
とうとうこの夏がやってきたか。
でも、まだセミがうるさくない。
まだ真夏でもないのにこの暑さか。えらいこっちゃ。
顔や体から、だくだくと流れる汗を、手の甲や服でぬぐう。
真夏になったらきっと俺死ぬわ。
うちわ片手に、扇風機の前であおむけで大の字になる。
顔の前でうちわを仰ぎながら、『暑い』と、小さく連呼するその姿は
今にも、白目をむいて死にそうだ。
どうか俺に、爽やかな風をお恵みください神様!!!
心の中でそう叫ぶも、生ぬるい風が俺をすりぬける。
もさっとした空気、、、。
真夏はもっとひどいと思うと、想像しただけでもなきそう。
プールいけるからいっか、、。
立ち上がると、暑さのせいで少し頭がくらっとした。
冷蔵庫の中から、ひんやりとした飲みかけのコーラをとりだして、
勢いよく飲み干す。
あれ、もうないのか!!!
飲み干したことを少し後悔したが、またコンビニいくし、、、。
って、コンビニいくのもつらいなこりゃ、、、。
そして、足を蚊にかまれちゃった。
おい、まじかよ。
ちょこっとさわってみると、かゆい。
俺の血液がー!!!
ちっちゃい命に、俺の足がやられてしまうとは。
はぁ、早くこの夏が終わってくれないものかな、、、。