っち。
っち。
鬱陶しい奴らだよな。
いちいちしょうもない奴にからみやがってよ。
そんなことしかできないクズな人間なのか?
俺は細い道にあった空き缶を蹴りながらそう心の中でいう。
ほんとつまんねーよ。人間。
俺っていう存在がまずめんどいんだよ。
自虐的なことばかりしか考えないネガティブな俺だけど。
ただこれだけはきっと言えるだろう。
皆、人間同じ。
位が高いとか、年上だとか。
そんなの関係ない。
従う意味もねぇ。
俺はそう思う。ただの甘え事だろうがそんなの関係ない。
俺の想いだ。
って、何カッコつけてんだか。
俺は家に戻り、自分の部屋に入る。
机の上にいた愛猫をそっと撫でながらため息をついた。